監修・文責:辻井正次(中京大学 現代社会学部 教授)
こんにちは。
当サイトをご覧いただきありがとうございます。
Light It Up Blue 2025 on the Web へようこそ。
私たちは、中京大学現代社会学部コミュニティ学専攻の辻井研究室の学生です。
このページでは、辻井研究室の活動やLIUB2025に対する私たちの想いをお伝えします。

研究活動の様子

合宿時の集合写真
私たちについて
辻井研究室は、発達障害を抱える当事者と社会の関わりについて学ぶ研究室です。
そもそも発達障害とは何なのか?
発達障害の当事者とそうでない人の共通点は何なのか?
日々の生活の中で困難を感じる当事者に対して、私たちができることは何なのか?
このような疑問を持ちながら、普段は当事者のエッセイや専門家の書籍などを基にして発達障害や当事者についての理解を深めています。
また、当事者の方々と学生が交流する機会もあります。夏休みには、辻井先生が理事長を務められるアスペ・エルデの会と一緒に、日間賀島で合宿を行います。秋には里親連合会と共同でクリスマス会を開催し、春休みにはこのLIUBに携わります。
特にLIUBでは、研究室に所属する学生全員が企画立案の段階から関わり、ご協力いただく企業や施設とのやり取りや、当事者作家へのインタビュー、告知用SNSの運営、当サイトに掲載する内容の作成を行っています。
座学だけではなく、実際にイベントを通じて当事者と関わることで発達障害や当事者の悩みや特性をより深く知ることができ、更なる理解に繋がる良い機会になっています。ときには、不測の事態に直面することもありますが、私たちの取り組みが、様々な特性を持った人たちが共生する社会の一助になっていると願います。
LIUB2025に対する学生の想い
突然ですが、「アール・ブリュット」という言葉をご存じでしょうか。福祉や芸術に関わっていないとあまり聞きなれない言葉だと思います。私たち学生も、辻井研究室に入って初めて知った言葉です。
「アール・ブリュット」とは、直訳すると「生の芸術」という意味で、子どもや障害を抱える当事者などの正規の芸術教育を受けていない人が、その時代の流行や伝統に捉われることなく自由に制作した作品を指します。
私たちが関わっているLIUB2025の「オーディズム・アート展」も、自閉症当事者の作品を展示している「アール・ブリュット」のイベントです。
ここで、考えていただきたいことがあります。
「アート」とは何でしょうか?
私たちは何をもって、とあるモノを「アート作品」と呼ぶのでしょうか?
作品の形態、作家の特性、制作の過程、制作に至る動機……
当サイトやLIUB2025の会場で皆さんが目にする作品は、作品の形態も、作家の特性も、制作の過程も、制作に至る動機も、全て作家によって大きく異なります。
このイベントが、皆さんがこれまで触れてきたアート作品とは全く異なる新しい「アート」との出会いになるかもしれません。
皆さんがご覧になる一つひとつのアート作品の背景には、自閉症当事者の作家の想いが込められています。

辻井正次教授

ドラマ撮影の様子
作品をご覧になる前に思い出していただけるとうれしいことがあります。
「障害」といっても一括りにはできないくらい、多くの個性があること。
彼らも私たちと同じ「普通」の日常が存在していること。
顔を合わせたことがなくても、彼らは私たちと一緒に生きていく仲間であること。
LIUB2025が、あなたが新しい「アート」の世界と出会い、
自閉症をはじめとした発達障害への関心を持つきっかけになることを願っています。